ベルギー1部アンデルレヒトは今年11月、ジュビロ磐田からFW後藤啓介を期限付き移籍により獲得したと公式発表。名古屋グランパスから日本代表DF藤井陽也を獲得する可能性も取りざたされているが、同選手獲得に乗り出している理由を現地メディアが報じた。
藤井は2018年12月に名古屋のトップチームへ昇格。プロ3年目までは出場機会に恵まれなかったが、4年目の2022シーズンにJ1リーグで31試合出場とブレイク。2023シーズンはリーグ戦全34試合でスタメン出場したほか、今年3月には日本代表に初招集。来年1月1日に行われる国際親善試合タイ戦に向けての代表メンバーにも名を連ねており、AFCアジアカップ参戦が期待されている。
3バックの一角で名古屋の守備陣を支えている藤井だが、一部ではアンデルレヒト移籍の可能性が報じられている。ベルギー紙『La Derniere Heure』は20日にアンデルレヒトの補強計画を特集。「センターバックの選手層が薄い」と同クラブの問題点を指摘した上で、藤井獲得の可能性について以下のように綴っている。
「アンデルレヒトはゴールデンディールを成立させる可能性がある。藤井と名古屋の契約期間は来年1月末までであるため、移籍金ゼロで獲得できる可能性がある。この日本人選手には、まず半年間アンデルレヒト(の戦い方)に慣れてもらう。ゼノ・デバストが2023/24シーズン終了後に退団すると予想されるだけに、藤井がデバストの後釜としての役割を担うだろう」
MF森岡亮太(現シャルルロワSC)の古巣であるアンデルレヒトは、ベルギー1部リーグを34度制した強豪。2022/23シーズンは11位に終わったが、今季は18試合を終えて10勝6分2敗。首位ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズから勝ち点8差の2位につけている。