ラファエル・シルバ 写真:Getty Images

 かつてアルビレックス新潟や浦和レッズに在籍していたブラジル人FWラファエル・シルバは、今季限りで韓国1部・全北現代を退団する模様。全北でチームメイトのMF天野純については横浜F・マリノスへ復帰するという。

 全北は2022シーズンの国内リーグ戦で、ライバルの蔚山現代から勝ち点3の2位に終わると、シーズン終了後に天野、シルバらを獲得するなど、大型補強を敢行。しかし今季も首位から勝ち点19差の4位で終了。再び蔚山にタイトルを譲ったほか、韓国FAカップでも準優勝。AFCチャンピオンズリーグ2023/24シーズンでは決勝トーナメント進出こそ決めたものの、バンコク・ユナイテッドに首位の座を明け渡した。

 韓国メディア『東亜スポーツ』は19日、全北に所属する外国籍選手の去就を特集。「今季不振の最大の原因として、外国籍選手が自分自身の役割を果たせなかったことがある」とした上で、「全北は天野をレンタル元のクラブへ戻す」と横浜FM復帰の可能性を伝えている。

 またシルバについては「期待を大きく裏切った」と批判するとともに、「契約は残っている。金銭的な補償は必要だったが、契約解除の手続きは事実上完了した」と報じた。

 シルバは2014年8月からおよそ3年半にわたり新潟や浦和でプレー。今年1月にブラジル1部クルゼイロから全北へ移籍したが、韓国1部リーグ戦で25試合の出場、3ゴール1アシストと結果を残せず。クルゼイロの情報に詳しいサムエル氏は今月19日に「クルゼイロ復帰交渉が順調に進んでいる」と伝えている。

 一方、天野は2022シーズンに横浜FMから蔚山現代へ期限付き移籍すると、主力選手として韓国1部リーグ優勝に大きく貢献。現地で蔚山残留を期待する声が上がっていたが、今年1月に退団。横浜FMからの期限付き移籍という形で、ライバルクラブの全北に加入したが、リーグ戦でスタメン出場12試合にとどまった。