石井正忠監督(元鹿島アントラーズ、元大宮アルディージャ)が就任したタイ代表(FIFAランキング113位)は、12月18日にAFCアジアカップに向けた招集メンバーを発表する予定だったが、タイリーグの各クラブからの返信がなかったため、発表の延期を余儀なくされた。
タイ代表マネージャーを務めるヌアンパン・ラムサム氏(通称マダム・パン)の強力な後押しを受けて、11月22日に正式就任した石井監督だが、早速タイの洗礼を受けているようだ。アジアカップの代表招集レターは送付済みだったが、各クラブが期日までに返信をせず、予定していた18日の発表に間に合わなかったという。
タイメディアによると、招集メンバーの発表は12月22日に延期となる見通し。なお、タイリーグはアジアカップでの代表チームの活動を優先させるため中断期間に入る。計画では12月27日に招集となっているが、ACLなどの関係で日程調整された国内リーグの一部の試合が年末年始に組まれているため、ベストメンバーが揃うのはアジアカップ直前になりそうだ。
石井監督率いるタイ代表は、2024年1月1日に森保一監督率いる日本代表(同17位)との国際親善試合を予定。招集からわずか2日後の12月29日には日本入りするとみられ、ほぼぶっつけ本番で日本戦を迎えることになりそうだ。
タイ代表は元日の日本戦を終えた後も、アジアカップに向けた準備を継続。なお、タイは今大会で、サウジアラビア(同56位)、オマーン(同74位)、キルギス(同98位)と同じグループFに入っている。FIFAランキングではいずれもタイより格上の国ばかりだが、石井監督の手腕のもと、前回大会に続くグループステージ突破に期待がかかる。