オランダ1部フェイエノールトは、UEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメント・プレーオフでセリエA(イタリア1部)ローマと対戦することが決定。イタリア国内では、フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世を軽視する見方があるようだ。
2022/23シーズンにベルギー1部リーグで22ゴールをマークした上田は、今年夏にサークル・ブルッヘからフェイエノールトへ完全移籍。しかしメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスが絶対的ストライカーとして活躍しているだけに、今季ここまでオランダ1部リーグ戦でのスタメン出場はゼロ。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台でもノーゴールと結果を残せず、チームもCLグループステージで3位に終わり、EL決勝トーナメント・プレーオフへ回った。
そのプレーオフの組み合わせ抽選会が18日に開催され、フェイエノールトはジョゼ・モウリーニョ監督率いるローマと激突。2021/22シーズンのUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)決勝以来となる両クラブの直接対決が実現している。
これを受けて、ローマの専門サイト『Voce Giallorossa』はフェイエノールトの現有戦力を特集。上田について「1000万ユーロ(約15億円)と、フェイエノールトにとって最も高額な買い物となった」とした上で、「上田がサポーターの期待に応えていないのは確かだ。CLでは5試合出場でノーゴール。エールディビジ(オランダ1部リーグ)では1ゴールしか奪えていない」と酷評している。
一方で絶対的ストライカーであるヒメネスについては「このメキシコ人ストライカーはエールディビジで16試合に出場し、18ゴールを挙げている。CLではラツィオ相手に2ゴールを叩き込んだ」と綴るなど、警戒を強めている。
来年1月の国際親善試合タイ戦やAFCアジアカップを前に、依然としてスタメンでの出場機会に恵まれていない上田。プレーオフが開催される来年2月までに序列アップのきっかけを掴み、ローマでの前評判を覆すようなプレーを見せたいところだ。