名古屋グランパス所属MF和泉竜司が、FWアレックス・シャルク(浦和レッズ)の古巣であるスイス1部セルヴェットFC移籍に向かっている模様。鹿島アントラーズ時代のチームメイトであるDF常本佳吾や、レネ・ヴァイラー元鹿島監督と再会する可能性が現地で報じられている。
現在30歳の和泉は、2016年に明治大学から名古屋へ加入すると、プロ2年目からレギュラーに定着。3シーズン続けてリーグ戦で30試合以上ピッチに立つと、2019シーズン終了後に鹿島へ完全移籍。鹿島では在籍3年間でJ1リーグ80試合に出場し、5ゴールをマーク。2022シーズンにはヴァイラー監督のもとで右サイドや中盤など複数ポジションでスタメン出場。名古屋復帰1年目の2023シーズンは、リーグ戦24試合のスタメン出場で3ゴール3アシストという結果だった。
一方、鹿島時代に和泉とチームメイトだった常本は、今年7月に鹿島からセルヴェットへ完全移籍。8月はじめから1か月以上にわたり負傷離脱を余儀なくされていたが、9月下旬に復帰して以降はリーグ戦全試合でスタメン出場。UEFAヨーロッパリーグ(EL)のローマ戦で2試合いずれもフル出場するなど、右サイドバックでレギュラーを掴んでいる。
常本に対する評価が現地で高まる中、スイス紙『ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング』はセルヴェットの現状を特集。常本について「ヴァイラー監督はすでに日本で常本を指導。欧州移籍という常本の夢は、この夏に実現した。常本はその明るい性格と素晴らしいパフォーマンスで、すぐにセルヴェットの人気者となった」と称えると、「今、セルヴェットは次の日本人選手の獲得に乗り出している」と同クラブの補強計画に言及。「ヴァイラー監督の教え子である和泉が、ジュネーブを訪れている」とし、和泉がセルヴェット移籍間近であることを伝えたのだ。
ジュネーブをホームタウンとするセルヴェットは、スイス1部リーグ17度の優勝を誇る古豪。今年3月にヴァイラー氏の招へいを公式発表し、2023/24シーズンからの2年契約で契約を結んでいる。そのヴァイラー監督体制のもとで迎えた2023/24シーズンは、スイス1部リーグ18試合を終えて8勝7分3敗。首位ヤングボーイズから勝ち点7差の4位につけている一方、ELグループステージ敗退という結果に終わっている。