ドッジ 写真:Getty Images

 ブラジル人MFドッジは昨年12月、柏レイソルからサントスへ移籍。サントスが今季ブラジル2部リーグ降格となったこともあり、わずか1年でブラジル国内クラブへ移籍する可能性が浮上。移籍金の一部を柏が受け取ることになるという。

 ドッジは2020年12月にブラジル1部フルミネンセとの契約延長交渉が決裂した後、フリー移籍により柏へ加入。来日1年目の2021シーズンは負傷離脱もありJ1リーグで16試合の出場にとどまると、翌2022シーズンも序盤はスーパーサブに甘んじていたが、7月以降はレギュラーに定着。リーグ戦17試合に先発出場してシーズンを終了。契約延長の可能性が報じられたが、昨年12月14日にサントスへの完全移籍が決定。3年契約を結んでいた。

 サントスの一員として迎えた2023シーズンは、ブラジル1部リーグ20試合で先発出場。7月まではコンスタントにスタメンに名を連ねていたが、チームの不振もあり8月以降は控え要員に降格。ドッジがベンチを温める中、サントスは終盤に失速。クラブ史上初となる2部降格という屈辱を味わった。

 サントスが2部降格により複数選手の放出や減俸などを余儀なくされる中、ブラジルメディア『グローボ』は「グレミオがドッジ獲得にむけて、サントスと交渉している」と伝えたが、移籍金額には触れていない。

 ただグレミオの専門サイト『グレミオニュース』のアンドレイ記者は「ドッジがグレミオ移籍に近づいている」とした上で、「ドッジは昨年、移籍金ゼロでサントスに加入した。その見返りとして、サントスはドッジ放出の際に、移籍金の25%を柏に支払うことで合意している」と伝えている。

 なおドッジは2022シーズン終了時、柏との契約を2023シーズン終了後まで残していると報じられていた。アンドレイ記者が「サントスへフリー移籍」と伝えただけに、サントス加入前に柏と契約解除で合意した可能性も考えられる。