現在アフリカの人口は約12億人、平均年齢はなんと“19歳”だ。そんな若い世代を中心としてアフリカでいま急速に成長しているのがゲーム市場である。
南アフリカを拠点とするスタートアップ企業Carry1stは、エンターテインメントプラットフォームで注目を集めている一社だ。同社は、オンラインゲームの提供だけではなく、ゲームを通じて収益を得るシステムなど多様なサービスを展開。同社の取り組みはアフリカから世界へ発信され、今後さらなる事業成長が期待される企業の一つとなっている。
アフリカのモバイルゲームパブリッシャー

Carry1st公式サイトより
Carry1stは、2018年に南アフリカのケープタウンで設立されたデジタルエンターテインメント企業である。以降、ケニア、ナイジェリアにも支店を設立し、南アフリカ、ナイジェリア、ケニアの3か国で約100万のアプリダウンロード達成を遂げた。
2020年には南アフリカのスタートアップ・アワードでTop5に選ばれるなど、今ではアフリカを代表するモバイルゲームパブリッシャーとして名高い。
Carry1stは、CEOのCordel Robbin-Coker氏をはじめ、Lucy Hoffman氏(COO)、Tinotenda Mundangepfupfu氏(CTO)の共同創設者を中心に約90名のチームメンバーと共に運営。彼らはアフリカでの事業拡大を目指すゲーム開発者の良きパートナーとして、「ユーザーに喜んでもらい、ユーザーの生活を向上させる」という目的のもと、チーム一丸となりアフリカ全土の人々にアプリを提供している。
チーム一人ひとりが仕事を楽しむ
Carry1stは、チーム全員が自分の仕事を楽しむことでユーザーに感動を与えること、ベストを尽くすこと、素直に行動することなどをバリューに掲げている。こういったCarry1stならではの企業風土もまたユーザーのニーズを満たすことに貢献し、市場に大きく影響を与えているのだろう。
また同社のコンテンツは、アフリカの多様性や豊かな文化を反映したゲームであり、地域に根差したマーケティングを行うことでユーザーに新しい視点からのエンターテインメントを提供しているのも特徴だ。さらに教育コンテンツやコミュニティ機能も充実させ、幅広いニーズに対応。アフリカ市場ならではのコンテンツを創出し、多くの人々に愛されるゲームを提供している。