リクルートの美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」は、全国の人口20万人以上の都市居住者のうち、15~69歳の男女1万3,200人を対象に、過去1年間における美容意識や購買行動に関する実態調査を実施した。
調査結果のうち、メンズコスメに関する結果について紹介したい。
メイクアイテムを購入する男性が増加中
リクルートの調査結果によると、男性のメイクアイテムの1か月あたりの購入金額は2年連続で上昇したとのこと。全世代についての調査結果によると、金額は2021年の971円から2022年には1,042円に、2023年は1,329円になった。
基礎化粧品の1か月あたりの購入金額については、全体だと横ばいだが、40代以上についてはすべての世代で増加している。
同じく2年連続で増加したメイクアイテム購入率は、2021年が10.3%、2022年が11.3%、2023年が11.5%という結果だ。
年代別で見ると、15~19歳が22.0%で最も高く、前年から5.3ポイントの増加。購入率が増加傾向にあったのは40代以上も同様で、40代は9.0%から9.9%に、50代は4.2%から4.5%に、60代は3.3%から4.0%に上昇した。ちなみに20代と30代はどちらも昨年に比べると減っているのだが、20代は20.3%から20.2%の微減、30代も16.8%から13.6%の減少であり、もともとの購入率が他世代より高い。
40代以上のメイク理由は「身だしなみ」
男性のメイクをする理由についても世代別に調査しており、40代以上はどの世代も「身だしなみとして」が1位となった。ちなみに15~19歳・20代は「肌をキレイに見せたいから」、30代は「周囲に不快感を与えたくないから」という結果で、メイクをする理由が年代ごとに違うことがわかっている。
また、男性が特に注力したい箇所は1位が体臭や口臭、2位が髪型、3位が顔の毛まわりだという。加えて、7位の体の肌質・体毛(ムダ毛)は2年連続で増加した。
マーケットが拡大
「ホットペッパービューティーアカデミー」研究員の田中公子氏は、男性のメイクアイテム購入金額が上昇、購入率も増加し、マーケットが拡大していることについて言及。
また、男性のメイクアイテム、基礎化粧品における1か月あたりの購入金額上昇に加え「顔・体・髪の美容」についても注力する意欲が高まっている点についても指摘した。2年連続増加の「体の肌質・体毛(ムダ毛)」のうちムダ毛のケアについては、ワキやヒザ下などの部位へも利用が広がっているという。
メイクをしてよかった点として、40代以上からは「自信を持つことで前向きになれた」「周りの目を気にしなくなってきた」という回答が見られた。メイクに興味がある人は今こそ挑戦してみては?
美容センサス2023年下期「美容意識・購買行動編」
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:8月3日(木)~8月13日(日)
調査対象:全国、人口20万人以上の都市に居住する15~69歳の男女各6,600人
(Mayu)
調査内容はすべて(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー調べ