AFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝クラブの浦和レッズは、日本時間20日未明に行われるFIFAクラブワールドカップ準決勝でマンチェスター・シティと対戦。世界トップであるビッグクラブとの激突で浦和に対する注目度が高まっているだけに、クラブ・レオン戦につづき『FIFA+』のみで視聴可能という日本のサッカー放送業界に落胆するファン・サポーターが多いようだ。
クラブW杯は2015年大会までは日本テレビ系列で全試合全国中継も、2016年大会以降は放送対象試合が縮小。2022年大会は日本テレビと一部の系列局、BS日テレで決勝戦のみ生中継していたほか、ネットでは日本テレビの子会社『Hulu』が決勝戦のみライブ配信。『FIFA+』は全試合でライブ配信を実施していた。
今大会は日本勢が出場しているにもかかわらず、日本では『FIFA+』のみの配信に。クラブ・レオン戦では後半途中まで同サイトにアクセスできない事象が多数発生。浦和は公式X(旧ツイッター)アカウントで、急きょテキスト速報を実施した。
浦和はクラブ・レオン戦で、FWアレックス・シャルクの決勝ゴールにより1-0と勝利。マンチェスターCの待つ準決勝へ駒を進めた。しかしマンチェスターC戦で『FIFA+』以外に合法の視聴方法がないことをうけて、浦和サポーターをはじめサッカーファンから「異常事態」「Jリーグのファン増えない」「鹿島アントラーズvsレアル・マドリード並にすごい試合だけど…」などと落胆の声が続出。
「Jリーグを盛り上げたい気持ちが本当にあるのか疑問」「メディアが全然浦和を取り上げてくれない」「大会の告知さえテレビではない」と憤りをあらわにするファン・サポーターもいる一方で、「鹿島が準優勝した7年前とは、事情が異なる」「日本開催でなくなったのが大きいのでは?」「不自然なほどテレビで取り上げられないから、何かありそう」といった指摘も見られる。