浦和レッズの選手たち 写真:Getty Images

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)王者の浦和レッズは、日本時間20日未明に行われるFIFAクラブワールドカップ準決勝でマンチェスター・シティと対戦。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)覇者が公式サイトを浦和の分析記事を公開している。

 マンチェスターCは17日に「専門家から見た浦和レッズ」と題して、準決勝の対戦相手にフォーカス。浦和が今季J1優勝を成し遂げられなかった要因について「失点数は27とリーグ最少だが、攻撃面で精彩を欠いた。最終ラインは鉄のカーテンであり、西川周作がキャリア最高のシーズンを過ごしたが、前線のクオリティ不足が、浦和はJ1優勝候補から遠ざけた」と分析している。

 また注目選手にはMF伊藤敦樹とFWホセ・カンテを指名。「守備的MFの伊藤は、浦和の両サイドで素晴らしい活躍を見せている。その活躍ぶりは、今年6月の日本代表初招集という形で報われた。彼の名前は覚えておくべき。近いうちにヨーロッパで彼のプレーを見ることになるだろう。カンテは24試合の出場で8ゴールと、チームをけん引した」と、伊藤の欧州移籍を予告している。

 また浦和に対する日本サッカーファンの印象については「JリーグのクラブがクラブW杯に出場するのは喜ばしい」と前置きした上で、「浦和は他のクラブよりもやや偏った存在だ。浦和を応援する中立的なファンは少ないかもしれない」としている。

 浦和サポーターを巡っては、昨年に新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインで禁止されている声出し応援が繰り返したことにより、クラブに2000万円の罰金処分が科された。また今年8月に天皇杯名古屋グランパス戦では、試合後に多くのサポーターがピッチに乱入したほか、一部で暴力行為も。日本サッカー協会(JFA)は、暴徒化したサポーターに対して無期限入場禁止が科している。