タイのセター・タウィーシン首相は、日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の友好協力50周年特別首脳会議のため来日。今月17日に岸田文雄首相と会談したが、岸田首相からタイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(BGパトゥム・ユナイテッド)について言及があったとのこと。同選手はかつて北海道コンサドーレ札幌や川崎フロンターレでプレーしていた。
セター首相は17日午後、首相官邸で岸田首相とおよそ30分間会談。会談では、タイ国内の次世代自動車の生産支援を目的とした「エネルギー・産業対話」の立ち上げで合意。セター首相はエネルギー分野やデジタル分野などにおいて、日本との協力関係を維持したとの発言があった模様。またセター首相は、ビジネス目的でタイを訪れる日本人に対して、来年1月からビザ免除の措置をとることを決めたという。
日本との協力関係加速に前向きなセター首相だが、自身のX(旧ツイッター)アカウントにて、チャナティップとの記念写真を投稿。タイ代表選手のJリーグ挑戦が政界にポジティブな影響を与えていることを強調した。
「本日、『世代を超えた心と心のパートナー』をテーマとした日本・ASEAN首脳間の会談で、岸田文雄首相はタイ代表のサッカー選手、チャナティップ・ソンクラシンの言葉を引用して会談の結果を総括した。彼は川崎フロンターレでプレーしていた時に『Jリーグでプレーすることを一言で表現すると、“美しさ”そのものです』と語っていた」
チャナティップは2017年7月にタイ1部ムアントン・ユナイテッドから札幌へ移籍。四方田修平前監督やミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもとで結果を残し、2018シーズンのJリーグベストイレブンに選出された。
そして札幌で4年以上にわたりプレーした後、2022年1月に川崎へ完全移籍。しかし川崎ではし烈なポジション争いの中、度重なる負傷離脱もあり出場機会を確保できず。今年6月に川崎からパトゥム・ユナイテッドへ完全移籍している。