紅葉を愛でる訪日外国人の話題が連日ニュースを賑わすなど、国を越えて旅行を楽しむムードが再び高まりつつある。
世界最大級の旅行コミュニティプラットフォームのAirbnb(エアビーアンドビー)が「Airbnb 2024年 世界の旅行トレンド予測」(1)を発表した。
パリ2024夏季オリンピックなど世界的イベントが旅行者の動向に大きく影響すると予測する。
Airbnbが考える「2024年に訪れるべき場所」
2007年、2人のホストがサンフランシスコの自宅に3人のゲストを迎えたことからスタートしたAirbnbコミュニティ。
ホスト数は400万人に増え、世界中のほぼすべての国と地域にわたる約100,000都市で、14億人を超えるゲストを迎えてきたという。
そのAirbnbが世界の旅行トレンドを分析。注目すべきは、ほかでもない日本だ。
今年、検索数が最も増加(2)した国や地域は日本で、前年比で3倍以上もアップ。中でも東京・大阪・京都が新年の旅行先として注目され、日本への旅行者がさらに増加することが予測されている。
ほかに検索数の増加している、いわば「急上昇」の旅先は台湾、アルバニア、シンガポール、フィンランド、アラブ首長国連邦、キュラソー、アルバ、タイ、グアテマラなど。
実際の旅行先としては、オリンピック開催予定のパリや、アメリカ国内での皆既日食観測に関連した旅行が、2024年の世界の旅行トレンドとして注目を集めている。
2024夏季オリンピックに向けた準備が進められるパリでは、2024年7月26日(金)から8月11日(日)までの宿泊先検索数が前年比で7倍以上に増加。
アメリカでは、来年4月に太陽が完全に隠れる「皆既日食」を観測できるということが注目され、世紀の天体ショーを見るための旅行を計画している人が多く見受けられる。
2024年4月4日(木)~4月7日(日)に皆既日食が見られるとされるエリアの宿泊施設検索は、2023年の同期間と比較してほぼ300%増加しており、カーヴィル、ルイビル、インディアナポリスなどの目的地が来年のホットスポットとして名を連ねる。
また、賑やかなカーニバルで知られる国、ブラジルのリオデジャネイロも注目の都市で、カーニバル開催期間に向けた宿泊先検索数が前年比で136%増加している。
Airbnbが挙げる「2024年に訪れるべき場所」は次のとおりだ。
日本(大阪・京都・東京)、アルゼンチン(ブエノスアイレス)、モロッコ(マラケシュ)、ブラジル(サルバドール・リオデジャネイロ・マセイオ)、ポーランド(ワルシャワ)、フランス(パリ・リール)、ドイツ(デュッセルドルフ)、スペイン(カナリア諸島、プエルト・デル・カルメン)、オーストラリア(メルボルン)、スウェーデン(ストックホルム)、イタリア(コルティーナ・ダンペッツォ・ミラノ・ローマ)、アメリカ(テキサス州ダラス・コロラドスプリングス・インディアナポリス・ペンシルベニア州フィラデルフィア)、バハマ(ナッソー)の23選。
また、2024年の予約カテゴリートップには「国立公園」「素敵なプール」「ビーチ」「最高の眺め」「人気の旅行先」が並び(*3)、安らぎと癒しを求めるゲストの傾向が読み取れる。