住む場所問わず始められる、大人の趣味を紹介しよう。
昭和9年創業、日本を代表する黒松の名門で知られる「大樹園」は、12月に盆栽×NFT専門のマーケットプレイス「BON voyage(ボン ヴォヤージュ)」をローンチ。その第1弾として、12鉢の盆栽オーナー権NFTの販売を開始した。
購入した盆栽の管理は盆栽師に任せるため、盆栽に触れたことの無い人、海外にいる人でも安心して売買や鑑賞を楽しめるのが特徴だ。
岡崎の老舗盆栽園の挑戦「BON voyage」
盆栽界に古来からある「預け盆栽」という文化と、NFTを掛け合わせて生まれたNFTマーケットプレイス「BON voyage」。同サービスは日本の名木を守り続けながら新たな市場を開拓し、先人より受け継いできた日本の名木を、盆栽師を、盆栽業界を守るという想いにつながっている。
日本の盆栽を守り、承継していくためのNFT
世界的に「BONSAI」と知られ、メディアではブームとして取り上げられることもある盆栽。その半面、日本国内の愛好家数はバブル期と比べ1/10程度までに減少している。盆栽師たちは生活を守るため海外へ盆栽を売らざるを得ず、そうして流出してしまった多くの名木が二度と戻ることのない現状があるという。
現状を打開するために立ち上げた「Bon voyage」
盆栽界には古来から「預け盆栽」という文化がある。オーナーは名木に成りうる見込みのある盆栽の管理育成を信頼できる盆栽師に任せ、ときどき見に行ったりして楽しめる。適切な培養のもと歳月を重ね、見事に仕上がった折にはオーナーの名前で展示会に出品し、賞を獲得することで格式をあげていく文化だ。
「大樹園」は代々、こうしたオーナーたちとの繋がりの中で、多くの名木を輩出してきた歴史がある。
オーナー権NFTは、この仕組みとNFTを掛け合わせたもの。現物の盆栽を国内の最適な環境で管理してもらえる預け盆栽の利点と、正確な情報の記録と気軽に取引ができるNFTの利点。盆栽とNFTは実は驚くほど相性がよく、経験や住む土地に関係なく一流の盆栽を購入できる仕組みになった。
現物の盆栽の所有権を購入、その証明書としてのNFT
「BON voyage」では、育成を盆栽師が一元管理することで、日々の水管理や季節の手入れが施され、所有する盆栽の資産価値を保全することができる。
また、日々移りゆく姿は四季ごとに更新されるwebアルバムで楽しめる。さらに、素晴らしい仕上がりを得られたタイミングには展示会への出品も可能。出品・受賞の記録も価値として残していく。