浦和レッズから名古屋グランパスへ期限付き移籍のデンマーク人FWキャスパー・ユンカーは、今月16日時点で名古屋残留が正式決定していない。一部から浦和復帰を望む声も上がる中、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場クラブのユンカー獲得待望論が海外で沸き起こっている。
ユンカーは2021年4月にノルウェー1部FKボデ/グリムトから浦和へ完全移籍。2022シーズンはJ1リーグ14試合のスタメン出場で7ゴールという結果に終わったが、今年1月に名古屋へ期限付き移籍すると本領を発揮。2023シーズンはリーグ戦ほぼ全試合スタメン出場で16ゴール。J1得点ランキング3位でシーズンを終えた。
ユンカーと名古屋のレンタル契約は今月末までであるほか、同選手は今年1月にデンマークメディア『bold』の取材で浦和との契約が2024年まで残っていることを明言。一部報道では名古屋残留の可能性もあるという。
そんな中、マレーシアメディア『majoriti』は今月16日、同国1部ジョホール・ダルル・タクジム(JDT)の補強を特集。「JDTはACLの舞台で、川崎フロンターレ相手に0-5と屈辱的な敗北を喫した。2024/25シーズンはAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)でさらに厳しい試練に直面することになる。ACLEでの戦いを乗り越えるためには、複数ポジションでより強力な準備と改善が必要だ」とチーム全体の目標を伝えている。
その上で、同メディアは「邦本宜裕は淡白なプレーをしたと言われて、批判を浴びている。レアンドロ・ベラスケスは怪我に悩まされている」と、攻撃陣の迫力不足を指摘。2選手とはポジションが異なるものの、「ユンカーはFKボデ/グリムト、浦和など強豪クラブでプレーしている。ヨーロッパと日本で豊富な経験を積んでいる彼は、JDTにとって理想的な選択といえるだろう」と、JDTの獲得候補としてユンカーを推奨している。
JDTは今季、マレーシア1部リーグ10連覇を達成。ACLの舞台では2019シーズンに鹿島アントラーズを下したほか、2022/23シーズンには川崎フロンターレ、蔚山現代、広州FCと同居したグループIで首位通過を波乱を演出していた。