※本記事は2020年の記事の再掲です。
混沌魔術(ケイオスマジック)という言葉を聞いたことはあるだろうか。混沌魔術とは、現在米大統領選で混乱の最中にいるドナルド・トランプ大統領やその側近スティーブ・バノン氏も活用しているといわれる、願望を現実のものにする「マジック=魔術」で、今魔術界で最も注目されている流派といってもいいだろう。では具体的にどのような魔術なのか。それが『1日30分であなたも現代の魔術師になれる! 混沌魔術入門』に記されている。本書は混沌魔術の世界的リーダーであるピーター・J・キャロル氏が寄稿文を寄せるなど、正真正銘「混沌魔術本の最高峰」といっていい。その著者である混沌魔術歴30年の第一人・黒野忍氏にインタビューした。

――混沌魔術の実践で実際に幸せになった人などもいるのでしょうか?
黒野 たくさんいますよ。宝くじが当たったり、いい会社に就職できたり、会社での評価が上がったり。さまざまです。僕は、シジルマジックを用いて新型コロナの感染が最小限でとどまるように、魔術を使ったりもしています。
――シジルマジックとは?
黒野 自分の願望を文字にして書き出し、それを魔術的な記号にデザインする方法です。自分の無意識が受け入れやすいかたちのシジル(図形)やマントラ(呪文)を自分でつくって、長時間強く集中することで、その願望が叶う魔術です。このとき、ポケットサイズの「魔法の杖」(最初はペンでも木の棒でも、自分の好きなものでよい)を使って、シジルを描くことも重要な要素です。
――混沌魔術で未来を占うこともできるのですか?
黒野 魔術は占いではないですが、未来をみることはできます。魔術の杯に黒い液体を満たし、それを見つめることで、未来を含むほしい情報を得ることができます。また、自分のサーバントを利用して、情報を得ることも。