電話でお金の話を持ち出されたら詐欺だと考える
今回のように小売店などを名乗る手口の詐欺は今、増えているのか。防犯アドバイザーの京師美佳氏はいう。
「昔からある劇場型の特殊詐欺の一種で、フィッシング詐欺の電話版ともいえます。警察官を装って『捜査のため』という名目で暗証番号を含めたカード情報を盗むケースもあります。最近では詐欺グループが都道府県ごとに『かけ子』を雇って方言を使って電話をかけさせる手口も増えており、これまで被害が少なかった地方の県でも被害が増加しています。また、ここ数年増加しているものとしてはスミッシング詐欺があげられます。アマゾンをはじめとするEC事業者などを騙って個人の携帯電話にSNSを送り、『カードが悪用されている恐れがある』『今すぐ未払い料金を支払わないとカードを凍結する』などと脅し偽のHPにアクセスさせ情報を盗むというものです」
このような詐欺の被害に遭わないためには、どのようなことを心がけるべきか。
「今回のように事業者を名乗るものに加え、役所や銀行協会、弁護士などさまざまな組織、職業を名乗る手口が存在し、新たな手口が日々生まれているので、高齢者を中心に被害が減っていないのが実情です。相手が役所だろうが警察だろうが、知らない相手から電話がかかってきてお金の話を持ち出されたら、すべて詐欺だと思うことが重要です。いったん電話を切って、家族や知人、または警察相談専用電話の『#9110』や消費者ホットラインの『188』に相談してください。これらの行政窓口は詐欺被害の情報を豊富に把握しているので、すぐに詐欺であることを指摘してくれます」(同)
(文=Business Journal編集部、協力=京師美佳/防犯アドバイザー)
提供元・Business Journal
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