ブライアン・リンセン 写真:Getty Images

 浦和レッズ所属FWブライアン・リンセンは、今月15日に行われたFIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)クラブ・レオン戦で出番なし。今オフの去就に注目が集まる中、母国オランダメディアに対して日本での生活に対する心境の変化を語った。

 フィテッセやフェイエノールトなど、オランダ国内の複数クラブでプレーしていたリンセンは、昨年6月に浦和へ完全移籍。しかし来日1年目はデビュー戦である親善試合パリ・サンジェルマン戦での負傷により、長期離脱を余儀なくされた。

 同選手は今月、オランダメディア『NOS』のインタビューに応じた際、「日本へ来て1年目はかなりタフだったし、単調な日常生活だったんだ」と、浦和加入当初の苦労を告白。「起きて、トレーニングして、家に帰って、ソファに横になると。そして次の日も同じことの繰り返しだったよ」

 「休暇でどこかに行く時はプランを立てるし、いつも楽しいことをしている自分を想像することができる。だけどサッカーをするためにどこかに行く時は、そのように考えるわけにはいかない。繁華街に行くわけでもないし、ビーチに寝転んでいるわけでもないからね」と振り返っている。

 その上で「日本で幸せになるために、もっとやらなければならないと気づいたね。もうオランダにはいないということを受け入れる必要があるんだ。今年の夏ごろから、外出する機会を増やした」と、自分自身の変化を明かすと、「(クラブハウスから)自宅に戻るのではなく、街に行く。人々と出会い、素敵な場所を訪れたり、食事したりするのさ。今は日本で快適に生活しているよ」と満足感をあらわにしている。

 なお母国オランダのスポーツ番組『テーブル・フットボール』によると、リンセンと浦和の契約は2025年1月まで残っているという。日本での生活に適応しているだけに、本人は来季も浦和でプレーすることに前向きだと考えられる。