横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督は、今月13日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)山東泰山戦を最後に退任。ペア・マティアス・ヘグモ監督を招へいした浦和レッズ、ランコ・ポポヴィッチ氏の招へいが噂されている鹿島アントラーズなど複数クラブからのオファーを拒否し、中国1部・上海海港の指揮官に就任することが確実になったと、海外で報じられている。
2021年7月から横浜FMを率いて、2022シーズンにJ1制覇を成し遂げたマスカット氏。オーストラリア人指導者の去就を巡っては、英メディア『グラスゴー・ワールド』が「マスカットは欧州での監督業を望んでいる」とした上で、サンダーランド行きの可能性を報道。中国メディア『フットボール・ニュース』は今月8日に「上海海港がハビエル・ペレイラ監督の後任候補のひとりとしてマスカット氏をリストアップした」と伝えていた。
中国メディア『捜狐』が15日に伝えたところによると、マスカット氏のもとには浦和、鹿島、サンダーランド、スコットランド1部レンジャーズからオファーが届いていたとのこと。しかし同氏は15日までに上海海港と単年契約を結ぶことで合意。1年間の契約延長オプションが盛り込まれているという。
また上海海港はマスカット監督にくわえて、アシスタントコーチのショーン・オントン氏、フィジカルコーチのグレゴリー・ジョン・キング氏を横浜FMから引き抜く可能性があるとのことだ。
上海海港は2023シーズンの中国1部リーグで優勝したことにより、2024/25シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)出場権を獲得。今季J1リーグ2位の横浜FMとACLEの舞台で対戦する可能性がある。
なお『捜狐』によると、上海海港はハビエル・ペレイラ監督の後任候補としてマスカット氏の他に、かつてレアル・マドリードでアシスタントコーチを務めていたアイトール・カランカ氏、今季まで韓国1部・浦項スティーラーズを率いていたキム・ギドン氏らをリストアップしていたという。