IR開業始までに工事は間に合わないとの声も
12月4日、夢洲で地盤の液状化対策工事が始まり、開業に向けて実質的整備がスタートした。しかし、開業予定の30年秋までに工事は間に合わないのではないかと指摘する声は多い。まず、隣接地では25年4月から大阪・関西万博が開催される予定であり、IRと万博、双方の工事時期が重なるためだ。万博が始まれば、夢洲には来場者を運ぶバスが行き交い、市中心部へつながる陸路はIRの工事車両と万博の輸送車両で激しい渋滞になると予測されている。
次に、一般企業に定められている「時間外労働の上限規制」が、来年4月から建設業にも適用される。建設業ではこれまで法令の適用が猶予されていたため、36協定さえ結べば制限なく残業させても労働基準法違反にはならなかった。しかし、来年4月以降は、建設業でも一般企業と同様のルールとなるため、日本お得意の突貫工事はできなくなった。今でさえ、すでに人手不足が深刻な大阪IR工事現場で十分な作業員確保ができるのか。目が離せない状況が続く。
(文=横山渉/ジャーナリスト、協力=桜田照雄/阪南大学流通学部教授)
提供元・Business Journal
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