リスクを抑えながら資産運用をすることは、老後の生活資金を確保するための有効な対策だ。

しかしだからといって、誰に対しても「資産運用を始めるべき」とすすめることはできない。中には投資をするのに向いていない人もいるからだ。

1. 一喜一憂し過ぎる人

まず「一喜一憂し過ぎる人」は投資にあまり向いていない。株式や債券などの価格は、日々上がったり下がったりし、その価格の変動はチャートで確認できるが、価格の上下に興奮したり落胆したりを繰り返すと、ストレスでメンタルを病むこともある。

また、価格が多少下がったときに極度の不安に陥り、その際に売却するといったことを繰り返すと、損失ばかりが積み上がって堅実なリターンを残すのが難しくなっていく。

長期的に価格が右肩上がりになっていくことが期待される投資対象の場合、チャートを頻繁にチェックせずに放っておけるくらいの楽天的な性格の方が、投資成果を残しやすい。

2. 借金しなければ元手がない人

投資するお金が手元にない人は、投資を始めるべきではない。「当たり前のことを何をいまさら」と感じるかもしれないが、世の中には借金をしてまで投資をしようとする人も一定数存在する。これは絶対やめた方がいい行為だ。

なぜかというと、仮に借りたお金を元手にした投資でわずかながら利益を残せたとしても、お金を借りると「利息」の支払いが必要になるからだ。利益から利息の支払い分を差し引くと結果として損失が出てしまうこともある。

また、一度借金をした人は借金に対する抵抗感が小さくなり、借金を返すために借金を繰り返してしまうケースもあり得る。投資のためでもそうでなくても、借金はできる限り避けよう。