ウクライナ1部シャフタール・ドネツクは、今月18日開催の「ウクライナ被災者支援チャリティーマッチ」でYBCルヴァンカップ優勝クラブのアビスパ福岡と対戦。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ポルト戦から中4日という過密日程でありながらも、ウクライナ強豪クラブの幹部が福岡戦に対する特別な思いを語った。
シャフタールはウクライナ1部リーグで14度優勝したほか、2008/09シーズンにUEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)を制した強豪。今季も国内リーグ戦で首位から勝ち点3差の4位と上位争いを繰り広げる一方、CLグループステージでは3勝3敗。今月13日の最終節ポルト戦では3-5と敗れ、UEFAヨーロッパリーグのノックアウトステージに回ることが決まった。
そのウクライナでは、昨年2月のロシアの軍事侵攻をきっかけに戦争が勃発。シャフタールは首都キーウにあるホームスタジアムを使用することができず、リヴィウをはじめ他都市でホームゲームの開催を余儀なくされている。
一刻も早い終戦、ウクライナの復興が叫ばれる中、国立競技場では日本サッカー協会、Jリーグ、全国賃貸管理ビジネス協会、APAMAN株式会社主催のもと、シャフタールと福岡によるチャリティーマッチが18日19時キックオフで開催される。
ウクライナメディア『UAフットボール』によると、シャフタールのコマーシャル・ディレクターを務めるドミトロ・キリレンコ氏は福岡戦を前に以下のようなコメントを残したという。
「私個人としては、福岡との対戦は特別なイベントだ。以前、ウクライナのクラブが親善試合のために日本へ行った記憶はない。日本人にとっても、非常に大きなイベントだと言える。なのでスタジアムが満員になること、ウクライナを支援するための莫大な支援金が集まることを我々は期待している」
国立競技場に60000人以上のファン・サポーターが詰めかけることが期待されている今回のチャリティーマッチ。休日ではなく平日月曜日のナイトマッチであるだけに、チケットの売れ行きが気になるところだ。