町田浩樹 写真:Getty Images

 ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)所属の日本代表DF町田浩樹は、今月14日にUEFAヨーロッパリーグ(EL)リバプール戦を控えている。その町田にはトッテナム・ホットスパーからの関心が取りざたされているだけに、MF遠藤航との日本人対決におけるパフォーマンスが、自身の去就に影響を与える可能性があるという。

 町田は昨年1月に鹿島アントラーズからユニオンSGへレンタル移籍。昨年夏に臀部を負傷して長期離脱を余儀なくされていたが、今年1月の公式戦で復帰すると、その後は出場機会を確保。今年夏に完全移籍へ移行すると、今季はここまでベルギー1部リーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場と、レギュラーを確保している。

 町田がトッテナムへ移籍する可能性については、ベルギー紙『ラヴニール』が今月はじめに「トッテナムは来年1月の町田獲得にむけて、ユニオンSGとの交渉を開始した」とリポート。トッテナムはDFミッキー・ファン・デ・フェンの負傷離脱により、センターバックの補強が急務に。ユニオンSGは今季途中での放出を望んでおらず、移籍金として1500万ユーロ(約23億9000万円)以上の支払いを求めているという。

 これにくわえて、ベルギーメディア『Voetbal』は「ユニオンSGは12月14日開催のUEFAヨーロッパリーグで、ホームにリバプールを迎え撃つ。この一戦では、トッテナムのスカウト陣がスタジアムに訪れて、町田のプレーに注目するかもしれない。このリバプール戦で結果を残せば、プレミアリーグをはじめ主要リーグへの移籍に近づくだろう」と報道。リバプール戦でのプレーが、同選手にとって試金石になるとの見方を示した。

 なおトッテナムは今年6月、元横浜F・マリノス指揮官のアンジェ・ポステコグルー氏を招へい。今季ここまでプレミアリーグで5位。首位リバプールから勝ち点7差と、上位争いを繰り広げている。

 日本代表DF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)やDF板倉滉(ボルシアMG)もトッテナムの補強候補として報じられているだけに、ポステコグルー監督がトッテナムでも日本人選手を指導する可能性に期待したいところだ。