田中碧 写真:Getty Images

 ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の日本代表MF田中碧に、MF堂安律所属のSCフライブルクへ移籍する可能性が浮上。フライブルクの補強計画について、現地メディアが報じている。

 田中の去就を巡っては、デュッセルドルフと2025年6月まで契約を残す中、昨季終了後にクラブ幹部に移籍を志願も残留。しかし同クラブのクラウス・アロフスSD(スポーツディレクター)は先月19日に「田中とのことは秘密ではない。彼とは長期契約を結んでいるが、双方の都合に合わせて変更は可能だという点で、我々も彼に同意する」と、退団容認の方針を明言している。

 またドイツ紙『エクスプレス』も今月はじめに「田中はすでにデュッセルドルフと来年1月の退団で合意している。デュッセルドルフもオファーが届いた時に、田中の移籍を妨げることはない」と伝えていた。

 するとドイツ誌『シュポルト・ビルト』は13日に「田中がフライブルクの獲得候補に」とリポート。フライブルクはセントラルMFの獲得を目指しており、田中やMFアルミン・ギゴヴィッチ(ミッティラン)、MFアルドン・ヤシャリ(FCルツェルン)をリストアップしているが、現時点では田中が獲得リストの最上位候補だという。

 またデュッセルドルフは来年1月に複数選手の獲得を目指しているものの、財政難であるため現有戦力の売却は避けられない模様。少なくとも200万ユーロ(約3億1000万円)以上の資金調達が必要だという。

 田中は今年夏に移籍に関する問題を抱えていたこともあり、9月以降はレギュラーから控え要員に降格していたが、10月21日のドイツ2部リーグ第10節カイザースラウテルン戦で2ゴールをマークし、レギュラー奪還。今月2日に行われた第15節ニュルンベルク戦では今季4ゴール目を挙げている。