スキーリゾート地として知られる長野県白馬村は、外国人を含め毎年約200万人もの観光客が冬季を中心に訪れます。

2023年12月18日(月)~2024年2月29日(木)の期間に、白馬MaaSプロジェクト「白馬ナイトデマンドタクシー(以下、HND)」と題して、訪日客・観光客の移動ニーズに応える体制を整えることを発表。

2022-23シーズンに続いて冬季として2度目の実施です。

今シーズンは、レストラン予約サービス「TableCheck」(運営・株式会社TableCheck)と連携。プラットフォームアプリ「HAKUBA Do」を使うことで、飲食店と交通サービスの予約がオンラインでスムーズに行えるそうです。

白馬MaaSプロジェクトとは


SWAT Mobility Japan株式会社のプレスリリースより引用

昨シーズンにも実施されたこのAIデマンドの実証実験HNDは、AIが最適なルートを選び、白馬村内に定めた停留所間を運行するというもの。国土交通省の令和5年度共創モデル実証プロジェクトの事業採択を受けているそうです。

期間中の夜間に運行され、来訪者のみならず白馬村住民のサービス利用も可能です。停留所は村内の観光拠点・ホテル・スキー場など29カ所が選ばれています(くわしくはこちら)。

2022-23シーズンは、約70日間の運行期間で、アプリ登録者数は3,939人(うち外国人2,875人)、累計乗車人数は12,000人。高い運行効率(相乗り率73%)とサービス満足度(91%が星5つの評価)を記録し、冬の観光の足として白馬村の賑わいに大きく貢献したといいます。


SWAT Mobility Japan株式会社のプレスリリースより引用

また、夏季においても「白馬夏のデマンドタクシー」として実証実験が行われています。

【観光MaaS】SWAT Mobility、昨冬に延べ12,000人が利用したAIオンデマンド交通の実証実験を今夏も白馬村で実施

言葉や時差の壁なく飲食店予約を


白馬ジャンプ競技場

HNDサービスは今季、株式会社TableCheckと連携したことで、村内飲食店の予約もアプリを通じてオンライン化しました。

30のシステム導入店舗の情報が集約・紹介され、予約が完了すると、交通サービス(HND)へ誘導される仕組みです。

TableCheck社によると、同社の予約システムは18言語に対応しているとのこと。

言語や時差といったインバウンド客をめぐる課題や、地域のキャパシティ以上の観光客が押し寄せることで生じるオーバーツーリズム課題を解消できるといいます。