“原始焼き”という調理法をご存じだろうか。ガスも電気もないその昔、食材を串に刺し、たき火の周りに立てて焼いていたことからこう呼ばれ、「きりたんぽ」などの郷土料理でも知られる。
Fielder’s社から、原始焼きのできる卓上囲炉裏「呑休(DON-KYU)」が2024年1月に発売される。それに先立ち、12月30日(土)まで長野県信用組合のクラウドファンディングサイト「Show Boat」にてプロジェクトを行っている。
古来の囲炉裏を再現した「呑休(DON-KYU)」
「呑休(DON-KYU)」は、遠赤外線の力を最大限に活かした炭火料理を楽しめる卓上囲炉裏だ。卓上で本格的な炉端焼きを再現でき、原始焼き、網焼き、鍋料理など、酒に合う肴を調理することができる。
最大の特徴は、円形のテーブルの真ん中に「炭タワー」を設置していること。
タワーの名のとおり、テーブルから突き出すように上方に伸びた部分に炭を積んで燃やすことができるようになっている。これは遠赤外線の力を最大限に活かす構造で、古来、炉端で行われた焼き方にヒントを得ている。
特に魚は、口を下にして炭火で焼くことで余分な水分が飛び、旨味が凝縮する。にじみ出る魚自身の脂で表面はパリッと香ばしく、中はふんわりとジューシーに焼き上がるため、「究極の焼魚」とも呼ばれる。
製品にはごとくが付属し、炭の上方でお湯を沸かしたり、鍋料理を楽しんだりもできる。ごとくは2段階で高さ調節が可能なので、火加減の調節も容易だ。
また、焼き網も付属しており、ごとくに焼き網を載せることで網焼き料理も可能。串に刺さずに焼きたい食材や、炙り料理などに活用できる。
寒い季節にはコッヘルなどで湯を沸かして燗酒も可能。
たくさん飲むならコッヘルより4号飯ごうがおすすめで、飯ごうの曲線が「呑休」の曲線にジャストフィットする。熱を受ける面積が広くて効率がよく、少ない湯量で徳利2本の燗酒が作れる。
じっくり焼いた岩魚に日本酒を注ぎ、魚のだしを日本酒に移して飲む「岩魚の骨酒」も絶品だ。
専用火起こし筒が付属しているのも特徴的。「呑休」には燃焼時間、火力、灰の少なさなどから、上質な国産オガ炭の使用が推奨されるが、オガ炭は着火しにくいのが欠点。
火起こし器を別途購入しなくてよいよう、「呑休」の炭タワーにサイズを合わせた、専用の火起こし筒が付属する。上質なオガ炭を使うことで使用中はほとんど煙が出ず、灰も最小限に抑えられることから住宅地のベランダやガレージでも楽しめる。
本体は工具を必要としない組み立て式で、脚の部分や炭タワーを取り外すことができる。
炭タワーや火起こし筒は円筒のままだが、火起こし筒が炭タワー内に納まるなど、スペースを取らない工夫がされている。解体後はトートバッグに入れて持ち運べる。
火を使うアウトドアグリルでは珍しく、外枠フレームには囲炉裏をイメージした「木」を使っている。厚み約25mmの松の集成材を切り出し、削って磨いて仕上げた。優しい円形を描き、まさに人が集う炉端のような心を癒やすデザインになっている。
現代によみがえった囲炉裏。寒い冬の日、遠赤外線で肴を調理しながら熱燗をちびちびやるシーンを想像すれば、今から到着が待ちきれない。
呑休(DON-KYU)
プロジェクト期間:実施中~12月30日(土)
一般販売開始日:2024年1月下旬
一般販売価格:39,600円(税込)
サイズ:直径約400mm、高さ約248mm
重量:3.9kg
(SAYA)