アルビレックス新潟は、すでにFWグスタボ・ネスカウら複数選手の退団が決定。ブラジル1部サントスから2部ボタフォゴSPへレンタル移籍した元U17ブラジル代表MFイボネイ、ブラジル1部コリンチャンスからクイアバECへレンタル移籍中であるFWジョナタン・カフーの獲得がいずれも幻に終わったと、現地で報じられている。
イボネイはサントス下部組織出身のセントラルミッドフィルダー。今年トップチームへ昇格したものの、今季ブラジル1部リーグで2分間のプレーにとどまると、今年7月にボタフォゴSPへレンタル移籍。ブラジルメディア『sambafoot』は「レンタル移籍期間終了後の来年は、新潟のターゲットでもある」と報じていた。
しかしブラジルメディア『グローボ』は今月12日に「イボネイのもとには今シーズン前半に新潟からオファーが届いていたが、交渉は進展しなかった」とリポート。同選手はサントスとの契約を2025年7月まで残しているが、今オフの去就は不透明だという。
一方、カフーは2015年7月から4年半にわたりブルガリア1部ルドゴレツ、セルビア1部レッドスター・ベオグラード、現フランス2部ボルドーでプレーするなど、欧州での実績が豊富なウインガー。昨年4月にブラジル1部コリンチャンスからクイアバへレンタル移籍すると、今季はリーグ戦32試合の出場で1ゴール3アシストをマークしていた。
カフーの去就を巡っては、ブラジルメディア『iG Esporte』のフェリペ・シウバ記者が今年9月に「新潟とサウジアラビア国内クラブがカフーの獲得調査を行っている」と報道。ブラジルメディア『グローボ』は先月16日に「彼のもとにはすでに日本と中東からオファーが届いている。本人はシーズン終了後に決断を下すことを望んでおり、フリーで市場に出る」と、Jリーグ移籍の可能性を伝えていた。
しかし『iG Esporte』は今月12日に「クイアバがブラジル国外クラブとのカフー争奪戦を制した。両者は契約更新で合意。16日にも会談を行い、詳細を詰める予定だ」とリポート。新潟移籍の可能性はほぼ消滅したものとみられる。