ヴァンフォーレ甲府は昨季の天皇杯覇者として、2023/24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に参戦。今月12日に行われたグループステージ最終節のブリーラム・ユナイテッド戦で3-2と勝利し、決勝トーナメント進出を決めたことにより、J2リーグ優勝賞金を上回る収入を得ている。
甲府はグループHで浙江FC、メルボルン・シティ(豪州1部)、ブリーラム・ユナイテッド(タイ1部)と同居。一部ではグループステージ敗退を予想する声も上がっていたが、グループステージ開幕節でメルボルン相手に引き分けると、国立開催の第2節ブリーラム戦でACL初勝利。同じく国立開催の第4節の浙江FCでは、攻撃時に裏のスペースを狙う采配が的中し4-1と快勝。第5節までで2勝2分1敗と、決勝トーナメント進出に近づいていた。
そしてブリーラムとのアウェイゲームでは、24分にMF長谷川元希のゴールで先制すると、前半終了間際にはFWピーター・ウタカが立て続けにゴールネットを揺らし、3-0とリード。後半キックオフから10分間で2失点も、その後はブリーラムの反撃を振り切り、勝ち点3を獲得。これにより、甲府は首位でグループステージを通過。クラブ史上初となるACL決勝トーナメント進出を果たしている。
アジアサッカー連盟(AFC)は、ACLグループステージ参戦クラブには旅費遠征費としてアウェイゲーム1試合あたり6万ドル(約885万円)を支給。勝利ボーナスを5万ドル(約737万円)、引き分けボーナスを1万ドル(約147万円)に設定している。
甲府はグループステージ全6試合で旅費遠征費、試合結果によるボーナス合わせて35万ドル(約5093万円)を確保。くわえてAFCから決勝トーナメント1回戦への参加ボーナスとして新たに10万ドル(約1455万円)を受け取ることから、グループステージ終了時点ですでに45万ドル(約6548万円)と、J2優勝賞金である3500万円の2倍近くの収入を得ている。
ホームゲームで他クラブのサポーターから強力な後押しを受けた甲府。ACLホームゲーム3試合の合計観客数で、浦和レッズ、川崎フロンターレ、横浜F・マリノスを上回る見込みだ。