小泉文明社長 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・鹿島アントラーズの小泉文明代表取締役社長が、「Jリーグクラブ名称」に関する一部報道に反応。ネット上で注目を集めている。

 Jリーグは1993年の開幕当初から地域密着を理念に掲げており、クラブの名称に企業名は盛り込まれていない。Jリーグ規約では24条で「Jクラブはそれぞれのホームタウンにおいて、地域社会と一体となったクラブづくり(社会貢献活動を含む)を行い、サッカーをはじめとするスポーツの普及および振興に努めなければならない」、31条で「Jクラブの法人名、チーム名および呼称(以下総称して「名称」という。ただしチーム名および呼称には地域名が含まれているものとする)ならびにホームタウンおよび活動区域は次のとおりとする」と明記されている。

 しかし発足から30年目を迎えた中、スポンサー企業の名前が入ったクラブ名称が認められる可能性が今月13日に一部で報じられている。これによると、背景には新型コロナ感染拡大によるクラブ経営への影響があるという。

 すると小泉社長は13日未明にX(旧ツイッター)を更新。「全く根も葉もない」と報道内容を否定。「1ミリも実行委員会でも理事会でも議論が出てないですし、この記事が何を根拠に出たのか不思議でなりません。本当に解禁されるなら、僕らクラブ経営者は全く知らない話しです」と綴ると、ファン・サポーターからクラブ名称に関して様々な意見が寄せられている。

 なおJクラブの名称を巡っては、かつて名古屋グランパスに在籍し、日本代表の一員としてW杯出場歴を持つMF本田圭佑(無所属)が、今年1月に「Jリーグ。サッカークラブに企業名を入れられるようにするべき」と投稿。「地元に根付いたクラブにしたいという構想は分かるけど、事実としてほとんどのクラブが親会社やスポンサーがいないと経営が成り立ってない。お金を広告費として出しやすいようにルールを変えるべき」と自身の意見を述べて、注目を集めていた。