清水エスパルスのゴール裏 写真:Getty Images

 清水エスパルスは、ブラジル1部クルゼイロECに所属するブラジル人FWジウベルトの獲得に乗り出した模様。清水元監督であるゼ・リカルドの構想から外れているほか、同選手には過去にも清水移籍の可能性が報じられている。

 現在34歳のジウベルトは、身長178cmで右利きのストライカー。SCインテルナシオナルをはじめブラジル国内の複数クラブを渡り歩いたほか、トロントFCやシカゴ・ファイアーFCとMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)所属クラブでもプレー。ブラジル1部ECバイーア在籍時の2020年1月には清水をはじめJリーグ複数クラブからの関心が取りざたされたほか、2021年夏にも清水移籍の可能性が報じられていた。

 2021年夏までに清水移籍が実現しなかったジウベルトは、昨年1月からおよそ1年間UAE1部アル・ワスルFCに在籍。今年1月にクルゼイロへ加入すると、2023シーズンのブラジル1部リーグでは14試合の先発出場で3ゴール1アシスト。シーズン序盤はコンスタントにスタメンに名を連ねていたが、ゼ・リカルド監督就任後の10月以降はほぼ全試合でメンバー外と、厳しい立場に置かれていた。

 ブラジルメディア『グローボ』の報道によると、ジウベルトはクルゼイロとの契約を2024年12月まで残しているが、ゼ・リカルド監督のもとで全体練習から外れるなど構想外に。チーム屈指の高給取りである中、契約解除を望んでいるほか、清水やブラジル国内クラブから照会を受けたという。

 攻撃陣でFWチアゴ・サンタナ、FWオ・セフン、FWカルリーニョスと3人の外国籍選手を擁する清水。J1昇格プレーオフ決勝敗北の裏で莫大な補強費をつぎ込んでいたと一部で報じられているだけに、選手入れ替えの可能性も考えられる。