1970年代に一世を風靡したボヘミアンスタイル。数年前、ハイブランドがコレクションのテーマに据えるなどファッション界で一大ブームを巻き起こし、ボヘミアン×SOHO=BOHOなる言葉が生まれるなど、今やスタイルのひとつとして定着しています。
その芯を成すのは、何にも縛られない自由と軽やかさ、そして、遊び心と、リッチなオジサンとの親和性が大! というわけで、インテリアでボヘミアンしてみませんか?
グラマラスなプロポーションに包み込まれる
ゆるりと寛げるリビングの主役に据えたいのが、Salamancaのコーナーソファ。ヘンリック・ペダーセンが、1970年代のボヘミアンな雰囲気をイメージしてデザインした低めのフローティングソファは、ゆったりとしたプロポーションとなめらかな曲線が魅力的。スリムなチューブ状の脚もあいまって、浮遊感のある軽やかさも兼ね備えています。
ソファに腰かけた戸賀編集長も、「奥行きが112㎝とオーバーサイズなので、体がすっぽりと包み込まれるよう。背もたれも座面も厚みがあり、座っていて安心感がありますね。モジュラータイプだから、どんなレイアウトにも合わせられ、使い勝手も良さそうです」と、大絶賛です。
しかも、こちらのソファ、120種類以上のファブリックや素材からカスタマイズが可能。クールにも、モダンにも、クラシカルにもと、空間や好みに合わせて表情を変えられるのも、お洒落好きなオジサンにはたまりません。
テーブルは、ソファと同じく浮遊感と存在感を軸に、Madridコーヒーテーブルをセレクト。モートン・ゲオーセンが手がけたベストセラーは、スタイリッシュなデザインながら、どこかクラシカル。円錐形のベースがやさしい印象をプラスし、ソファとの相性抜群です。
柔らかな質感で部屋に温かみを与えるMovement ラグと、円形のシェードに長いネックを持つKutaフロアランプで脇を固めれば、自由かつ軽やか、遊び心を備えたボヘミアンスタイルの完成です。
カナダの森にインスパイアされたチェア
ダイニングは、カナダ育ちのエジプト人デザイナー、カリム・ラシッドの代表作、Otawaチェアで遊び心を盛り上げちゃいましょう。カナダ・オタワの森からインスパイアされたリーフ型の背もたれに、木の枝を彷彿させる細い脚を組み合わせるというユニークなデザインが、リッチなオジサンならではの余裕を表現。それでいて、高品質の成型フォームを用いた丸みのあるフォルムが体をすっぽりと包み込み、座り心地も申し分がありません。
ミニマルデザインのチェアに合わせるなら、New Yorkテーブルがイチオシ。コンパクトな円形のベースはスペースをとらず、空間を広く使えます。
「この季節は、Structureラグで温かみを添えるのもいいですね。ニュージーランド産ウールと上質なテンセル繊維を使い、インドの職人が手仕事で制作しているだけあって、一目で品質の良さがわかります。足元のラグであっても手を抜かず、厳選する。これも、インテリアラバーの矜持です」(戸賀編集長)