アプリ内課金の処理市場に関しては、Google 独自の支払い処理ツール「Google Play Billing」以外のオプションの提供を禁止し、その取引に「30%という法外な税率」をかけていると説明。2020年8月にエピックがプレイヤーに独自の支払いツールの提供を開始すると、グーグルは報復として、アプリストアからフォートナイトを排除して、新規プレイヤーへの配布や既存プレイヤーのアップデートを不可能にしたと述べた。
当時提出された訴状では、金銭的賠償ではなく、アンドロイドのエコシステムにおける反競争的行為の差止めを命じるよう求めていた。
AXIOSによると、陪審はすべての争点でエピックの主張に同意し、グーグルはアプリ配布市場とアプリ内課金サービス市場で独占的な力を有し、反競争的行為によりエピックに損害を与えたと認定した。
また、Google PlayストアとGoogle Play Billingの間に違法な関係があるとしたほか、「Project Hug」と呼ばれるゲーム開発者との契約やOEMとの契約も反競争的だと判断された。
グーグル側は「アンドロイドビジネスモデルを守り続ける」ために上訴すると発表している。
エピックは、アップルとの同様の訴訟ではほぼ敗訴しており、今年9月に最高裁に審査を求めた。
これとは別に、グーグルと政府との間で独占禁止法訴訟が進行している。司法省とフロリダなどの11州は2020年10月、「反競争的および排他的な行為」を通じて、検索および検索広告市場において不法に独占的地位の維持、拡大をはかっているとし、反競争によって生じた損害に対する救済などを求める訴訟を提起した。今年9月に審理がスタートした。