株式会社クロス・マーケティングは、全国20~79歳の男女2,400人を対象に「目に関する調査(2023年)」を行いました。

目の疲労に関してだけでなく、スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスの利用状況や依存度などについても調査し、デジタル時代の実態について公表しています。

20代の6割以上がスマホ依存症の自覚あり!

スマホ依存症の自覚を調査したところ、自覚している人は44%(「かなりスマホ依存症だと思う」10%・「まあスマホ依存症だと思う」34%)となりました。

全体では約4割ですが、年代が低くなるほどスマホ依存症を実感している人の割合は増え、20代は62%(「かなりスマホ依存症だと思う」20%、「まあスマホ依存症だと思う」42%)もの人が「自分はスマホ依存症だ」と感じているようです。

スマホ依存症を自覚している人に理由を聞くと、「すきま時間はつい操作する」「ずっとSNSを見たり、動画を見たりしている」「ゲームに集中して、時間を忘れる」など、常にスマホを操作する習慣がある人が多いようでした。

また、スマホが「手放せない」「ないと落ち着かない」「ないと不安になる」「ないと困る」というように、強く依存している人も少なくないことがわかりました。

若年層ほどスマホの利用時間が長くなる傾向に

スマートフォンの保有者に対し、平日・休日を合わせた1日当たりの利用時間を聞くと、全体では「2~3時間程度」と答えた人が36%で最多の結果になりました。

年代別に見てみると、20代は4時間以上スマートフォンを利用している人が48%(「4~5時間程度」26%、「6~7時間程度」10%、「8時間以上」12%)となり、他の年代と比較して、もっとも多くなっています。

スマホ依存症を自覚している人が多い年代ほど、スマートフォンの利用時間も長くなる傾向にあるようです。

目の疲労を感じているのは50代が最多

直近1カ月の目の疲労感に関しては、「よく、目が疲れていると思う」が29%、「たまに、目が疲れていると思う」が41%で、合わせて69%の人は目が疲れていると実感していることが明らかになりました。

目が疲れていると答えた人の割合がもっとも多かったのは50代で、76%(「よく、目が疲れていると思う」33%、「たまに、目が疲れていると思う」43%)でした。年代とともに目の老化が進むこともあってか、目の疲労感を感じることが多いようです。

また、スマートフォンを長時間操作する20代は、62%(「よく、目が疲れていると思う」24%、「たまに、目が疲れていると思う」38%)が目の疲労を感じていました。