道なき道を切り拓く走破性、0-100km/h加速=2.7秒という瞬発力、さらにはサブマシンガンによる弾丸も跳ね返すという頑強さ……。

テスラが考案していた電動ピックアップトラック「CYBERTRUCK(サイバートラック)」が、4年という歳月を経て量産化に成功し、米国市場で受注が始まっている。SF映画から飛び出してきたような近未来のスーパーマシンに注目だ。

圧倒的なオーラを放つスーパーマシン

「自分で自分の墓穴を掘るようなもの」。テスラの最高経営責任者であるイーロン・マスク氏が、量産の難しさをそう比喩していた不可能が、ついに可能になった。

コンセプトカーもかくや、というデザインは、斬新にして圧倒的なオーラを放つ。

ボディには、空母の甲板で使用される素材と高度なダイキャスト技術による、ウルトラハード・ステンレススチール・エクソスケルトンを採用。サブマシンガンによる“耐久試験”にも成功し、銃弾は1発として車体を貫通しなかったという。

また、コックピットを覆うアーマーガラスは、時速112kmの硬式ボールやクラス4の雹(直径2.5cm~5cmのひょう)の衝撃に耐えられる強度と、まるで宇宙にいるかのような静粛性を誇っている。

道なき道を制覇する強靭な足回り

グレード構成は、後輪駆動の「RWD」をエントリーに、4輪駆動の「AWD」と、頂点モデルの「CYBERBEAST(サイバービースト)」をラインナップ。

ボディサイズは、全長5,683mm×全幅2,201mm×全高1,791mm。最低地上高はエクストラモードで433mmを確保し、305mmのサスペンションストロークを備えた強靭な足回りによって、道なき道を制覇する。

「ポルシェ 911」を凌ぐスポーツ性能

悪路走破性だけでなく、卓越したスポーツ性能にも注目だ。ビーストモードにおける0-100km/h加速は2.7秒で、スポーツカーの名車「ポルシェ 911」を凌ぐほど。最高速度は、209km/hに達する。

また、新たに採用したステアバイワイヤーとリアステアリングによって、巨体からは想像もできない俊敏なハンドリングを実現する。

最大航続距離は515kmほど。スーパーチャージャーを使えば、15分で最大235km相当分のエネルギーを充電するという。

日本市場への導入は未定だが、気になる人はテスラの公式サイトからメールマガジンに登録して、最新情報を常にゲットしておきたい。

(zlatan)

※スペックはすべて「CYBERBEAST」の値