最近、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査機パーサヴィアランスが、ドーナツのような怪しい形をした不思議な岩の画像を捉えて注目を集めている。

これまでにも火星の地表には有名な人面岩からピラミッド、巨大なカニやオバマ大統領の顔までさまざまな構造物が発見されてきた。これらの奇妙な構造物は火星地表に存在する風化・侵食した岩や、その他の地質学的特徴がパレイドリアという錯視(抽象的な模様の中に意味のある形を見いだしてしまう人間の脳の自然な傾向)によって発見されてしまったものと考えられている。しかし、中には自然にできたものにも関わらず奇妙な形状になってしまったものも発見される。
それが今回発見されたまるでドーナツのような、中央に穴のあいた岩だ。いったいどのようにして自然に穴が開いたのかが気になるところだが、侵食でこのような形状にならないとはいえない。しかし科学者たちからは、なんとこの奇妙が岩は火星由来のものではないかもしれない、という説が出てきているのだ。

現状では、この岩がどこで発生したものなのかを知ることはできないが、この付近で発見されている他の岩石と特徴が一致しないため、宇宙から飛来した隕石ではないかと考えられている。その場合、穴が開いたのは火星に落下した際のことなのか、それとも後に侵食を受けた結果大きな穴になったのかは不明だが、この岩の周囲には特徴の似通った小さな灰色の岩石の破片が散らばっているため、同じ隕石の破片ではないかと考えられているようだ。
参考:「IFL Science」「NASA」

文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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