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ウインカーの球切れのサイン、知っていますか?

灯火類の球切れには常に気をつけていたいもの。ヘッドライトやテールライトの球切れは、自分では気づきにくいかもしれません。
しかし、ウインカーの球切れのサインは、おそらく自分でも気づくことができるでしょう。
ウインカーは車が安全に走行するうえで非常に重要な保安部品の一つです。他車から見たときに、車が次にどのような動きするのかを判断する材料であり、自身の動きを他車に知らせるためのものだからです。
車の灯火類は様々な役割を持ち、それぞれが重要なものですが、特にウインカーに対しては、重要度合いが高く設定されており、球切れが起きた際、すぐに運転席にいてもわかるようになっているのです。
ウインカーのハイフラ(ハイフラッシャー)現象とは?

一定間隔で点灯するウインカーは「ウインカーリレー」という部品が機能し動作しています。リレーやウインカーランプの中には電気抵抗がかかり、電気抵抗をうまく利用することで、一定間隔で点滅するウインカーが動作するのです。
また、ウインカーランプはそれぞれ並列回路でつながれています。並列でつなぐことにより、片方のランプが切れてももう片方は点灯を続けることができるのです。
しかし、どこかの電球が切れることによって、抵抗の値が変わり、他の電球に流れる電気が多くなります。こうした電気の異常を感知すると、ウインカーが異常に早く点滅します。
この現象は、ウインカーのハイフラ(ハイフラッシャー)現象というもので、ウインカーの球切れに気づいてもらうための仕組みでもあります。
ハイフラが起きたら両方のウインカーランプを交換しよう

ハイフラ現象が起きた場合は、どこかのウインカーランプが切れている可能性が高い状態です。
すぐに電球を交換しなければ、周囲の車に自車の動きをウインカーランプを通して伝えることができない状態が続きます。
カーディーラーやカー用品店などでは、必ずウインカーランプが常備されていますので、すぐに整備を行い、正常な状態に戻すことが大切です。
交換にはそれほど長い時間はかかりません。長くとも30分程度で完了しますので、安全のために早めの交換を行いましょう。
筆者の経験上、片方のウインカーランプが切れてハイフラが起きると、すぐにもう一方のウインカーランプも切れてしまいます。ランプ交換の際には、切れた側だけでなく、もう一方のウインカーランプも新しいものに交換しておく方が安心です。
ウインカーランプをLEDに変えたときにもハイフラに注意

先述したとおり、電気の通り方が変化するとハイフラが発生します。
つまり、純正のハロゲンウインカーランプから低電力消費のLED式ウインカーランプに交換することでも、通電量が変化し、ハイフラが発生することがあります。
この場合、電球が切れているわけではなく、車側がウインカーランプに異常があると感知してしまっている状態です。抵抗の値を調整し、異常検知をさせないようにしなければなりません。
LED式ウインカーに交換した際に発生したハイフラを解消するためには、ウインカーリレーがある車では「ICウインカーリレー」、ない車では「ハイフラ抵抗」というアイテムが必要です。
また最近では、LEDウインカーランプ自体に抵抗器が入っていて、ハイフラが発生するのを抑制してくれる商品も多く出回っています。
このように、ハイフラはウインカーランプの異常を示す大切な車からの意思表示です。音で気づくことができるため、見逃すことは無いと思いますが、ハイフラが起こったままで放置することがないよう、すぐに部品交換を行ってください。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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