ブラジル人MFヤゴ・ピカチュウは、清水エスパルスからブラジル1部フォルタレーザECへ期限付き移籍期間が今月末に満了。以前から買い取りオプション行使によるフォルタレーザへの完全移籍が噂されていたが、ここにきて今季限りでフォルタレーザを退団する可能性が報じられている。
ピカチュウは昨年7月にフォルタレーザから清水へ完全移籍。元日本代表MF乾貴士とともにJ1残留への切り札として期待されていたものの、2022シーズンはJ1リーグで12試合の出場でノーゴールという結果に。J2降格もあり、昨年12月に1年レンタルによるフォルタレーザ復帰が正式決定していた。
母国復帰の2023シーズンは、ブラジル1部リーグ38試合中16試合でスタメン出場し、7ゴール1アシストをマーク。コパ・スダメリカーナでも決勝まで全試合でプレーするなど、チームの中心選手として活躍していた。
買い取りオプション行使の可能性については、ブラジル紙『O POVO』が今年7月に「フォルタレーザはピカチュウの買い取りオプションを行使する場合、8月31日までに清水に通達する必要がある。金額の支払いは今年末に行われる」と報道。しかし同メディアは9月はじめに、行使期限が今年12月末まで先延ばしになったことを伝えていた。
すると米メディア『CNN』ブラジル版は今月11日、フォルタレーザの補強特集で「ピカチュウを期限付き移籍期間満了により失う可能性がある」とリポート。これによると、フォルタレーザはメキシコ1部クルス・アスル所属FWモイゼスの再獲得へ動いているとのこと。同選手は左ウイングを本職としているが、ピカチュウと同じく右サイドでもプレー可能だという。
なおブラジルメディア『Diario do Nordeste』は今年7月、買い取りオプションの設定額が120万ドル(当時約1億7500万円)だと報道。ピカチュウは清水との契約を2024シーズン終了後まで残しており、年俸は70万ドル(清水加入時で約9600万円)と、ブラジル国内で報じられている。