山根視来 写真:Getty Images

 川崎フロンターレ所属の日本代表DF山根視来には、DF吉田麻也所属のロサンゼルス・ギャラクシーへ移籍する可能性が浮上。同選手がMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)で成功する可能性を、現地メディアが占っている。

 現在29歳の山根は、2016年から4シーズンにわたり湘南ベルマーレでプレー。2019シーズン終了後に川崎へ完全移籍すると、加入1年目から右サイドバックでレギュラーを奪取。2021年3月の韓国戦で日本代表デビューを果たすと、2021シーズンのJ1リーグで12アシストと記録するなど、国内で実績を積み重ねた。

 昨年にFIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)の舞台を経験した山根は、今季もJ1リーグほぼ全試合でスタメン出場。不動の右サイドバックとして好パフォーマンスを維持すると、一部でLAギャラクシーからオファーが届いたと報じられている。

 日本国内での移籍報道を受けて、米メディア『MLSマルチプレックス』は「山根獲得の可能性は、LAギャラクシーがチームの強化を目指す上で、国際的なタレントに対する有望な賭けのシグナルだ」と見出しをうち、同選手の可能性を分析。

 「国際的なタレントの獲得戦略は、MLSクラブでより一層採用されている。山根の獲得はチームの強化のみならず、LAギャラクシーが国際舞台における強豪クラブとしての地位を確立するための戦略的な動きだ」とLAギャラクシーの意図を伝えた上で、「山根はLAギャラクシーのファンを喜ばせるだけでなく、アメリカのサッカー史にエキサイティングな物語を加えることになる」と前向きに捉えている。

 ただ一方で、同メディアは「山根がMLSのプレースタイルに適応し、チームに馴染むことができるかどうかは、時間が経たなければ分からない」と指摘。「どの移籍市場でも、不確実性は付き物だ。LAギャラクシーにとって大胆な賭けである」と綴っている。