後半でキーナン・トンプソンが、オンライン校の学長役で「どんなことにもイエスを答える用意があります」と申し出て笑いを誘ったが、それ以外は盛り上がりにかけるスキットとなった。

ネットには「言っちゃ悪いけど、2023年で最悪のオープニングだ」「SNLありがとう。私が生涯民主党支持ではなくなったことに気づかせてくれた」「ステファニクを演じたあの金切り声の女性は、私を共和党に同情させることになった」などのコメントが寄せられている。

超党派で学長に対する非難の声が上がる中、視聴者の意見を読み違えているといった指摘も上がった。

「SNL公聴会に対するスタンスが、ほとんどの人と全く逆だと言える。SNLは学長たちをヒーローとして、ステファクを悪者として描いている」

コントが放送されたのは、答弁に対する非難を受けてペンシルベニア大学のエリザベス・マギル学長が辞任を発表した数時間後だった。

5日に開かれた公聴会で「ユダヤ人のジェノサイドを求めるのは大学のルールや行動規範に違反するか」と問われたマギル氏は「そのスピーチが行動に変わると、それは嫌がらせになる可能性がある」「文脈による」と述べるなど、明確な回答を避けた。

公聴会後、ストーン・リッジ・アセット・マネジメントの最高経営責任者で卒業生のロス・スティーブンス氏は、弁護士を通じた書簡で「キャンパスにおける反ユダヤ主義の大学のスタンスに愕然とした」とし、1億ドルの寄付を撤回する意向を伝えていた。

8日には、70名を超える議員が連盟で各大学側に宛てた書簡で、「学長の解任」と「ユダヤ人とイスラエル人の学生、教師、教授のキャンパスにおける安全を確保する実行可能な計画」を提示するよう求めた。

ステファニク議員は9日、X(旧ツイッター)に「1つがダウンした。あと2つだ」と投稿。母校ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学のトップの責任も追及する姿勢を示した。