川辺駿 写真:Getty Images

 スタンダール・リエージュ所属の日本代表MF川辺駿は、今月10日のベルギー1部リーグ第17節アンデルレヒト戦で1ゴールをマーク。試合中、相手サポーターから危害を加えられたほか、ゴールパフォーマンスも話題を呼んでいる。

 今年7月にスタンダールへ移籍した川辺は、加入1年目から主力選手として活躍。今季ベルギー1部リーグ開幕戦からほぼ全試合スタメン出場で5ゴール2アシストと結果を残し、今年10月には日本代表復帰を果たしていた。

 するとアンデルレヒトとのアウェイゲームでも先発出場。スタンダールのサポーターは今月3日のアウェイゲームでピッチに物を投げ込んだことにより、この一戦では入場禁止処分に。完全アウェイの雰囲気の中で試合は行われた。

 しかし前半に川辺がコーナーキックを蹴ろうとした際、アンデルレヒトサポーターがピッチに物を投げ込むと、一部が同選手に直撃。主審が試合を止めると、アンデルレヒト所属DFヤン・フェルトンゲンがサポーターに対して冷静になるよう促したことにより、一旦は収束。しかし川辺は0-1で迎えた前半アディショナルタイム45+2分にゴールを決めると、両耳に手を当ててアンデルレヒトサポーターを挑発したという。

 このアンデルレヒトサポーターの行為には、『イレブンスポーツ』のコメンテーターが「アウェイサポーターがいないにも関わらず、コーナーフラッグの近くには選手に物を投げつける必要があると感じている馬鹿者がいる」と非難。X(旧ツイッター)上でも、一部サポーターに対する批判が沸き起こっている。

 なお川辺は2021年7月に広島からグラスホッパーへ完全移籍。海外挑戦1年目から主力選手として活躍すると、昨年1月にウルバーハンプトンへの完全移籍が正式決定。ただレンタル移籍によりグラスホッパーにとどまると、2022/23シーズンもリーグ戦33試合の出場で9ゴール8アシストをマーク。グラスホッパーで結果を残したものの、ウルバーハンプトンでのプレーは叶わなかった。