訴訟を担当するアーサー・エンゴロン判事は、審理開始に先立ち争点の一部について下した略式判決で、トランプ氏らが詐欺を働いたと認定した。そのため、裁判では損害賠償請求の行方が焦点とされる。
トランプ氏が言及したニューヨーク大学の教授は先週証言台に立ったエリ・バルトフ会計学教授。NY1によると、バルトフ教授は「私が主に発見したことは、会計上の不正の証拠はまったくないということだ」「重大な虚偽記載はなかった」と見解を述べた。
トランプタワーのトリプレックスの推定価値を不当に上昇したとされる点についても「単なる誤り」と示唆したという。
法廷では、バルトフ氏がトランプ氏側から多額の支払いを受けたことも明かされた。
NBCニュースによると、バルトフ氏は8日の証言で、90万ドル(1.3億円)の支払いを受け、支払い元はトランプ・オーガニゼーションとトランプ氏の政治活動委員会Save Amrica PACからだと答えた。
同局は、専門家証人が高額で依頼を受けることは珍しくないとしつつ、多額の選挙運動資金が法廷闘争に費やされていることが浮き彫りになったと指摘している。