上海にあるレストランバー「Sober Company(ソーバーカンパニー)」が、中国・上海の旧フランス租界に位置する復興(フーシン)公園内にリニューアルオープン。
テーマを“日本”に一新して、喫茶・居酒屋・酒場文化をバーに融合した同店に注目してみたい。
多くの賞を受賞している、注目のバー
「Sober Company」は“Come Sober, Leave Tipsy(素面のあなたもほろ酔いに)”をコンセプトにオープン。
「ニューヨーク」をテーマに、マンハッタンの3つのエリアをイメージしたカフェ、レストラン、バーを回遊して多様なドリンクカルチャーを楽しめる場として支持される。また、バー業界のアカデミー賞といわれる「Tales of the Cocktail 2020」でベスト インターナショナル レストランバー、「Asia’s 50 Best Bars 2021」で5位を受賞している。
今回のリニューアルで移転先に選んだのは、上海で注目の新施設「INS」。同店は2フロアにわたり、路面の1階はテラス席で公園の噴水を望み、2階からは樹々の緑を見下ろせるロケーションだ。
“日本”をテーマにした喫茶・居酒屋・酒場
同店はテーマを“日本”に一新。喫茶、居酒屋、酒場の3つのセクションをめぐって、日本のドリンクカルチャーを満喫できる空間を創造した。
本格焼酎「The SG Shochu」や黒糖リキュール「KOKUTO DE LEQUIO」を用いたカクテルをはじめ、食前・食中・食後など様々なシーンに合わせたドリンクを揃えることで、日本の飲食文化の多様性を表現。また、店内の随所に和を感じさせる格子を配しつつ、セクションごとに特徴あるスタイルで内装をデザインしている。
1階のカフェバー
まずゲストを迎えるのは「Sober Kissa 喫茶」だ。
日本の喫茶店からインスピレーションを受けたカフェバーで、タイル貼りの床や壁、木目の美しいバーカウンターやテーブル席をレトロなライトが照らす内装が、古きよき喫茶店の雰囲気を作り出している。
寿司居酒屋
奥に続く「Sober Izakaya 居酒屋」は、寺井彩花氏監修の手巻寿司がメインの寿司居酒屋となる。
ナンプラーとハーブの香る「ホーチミン」や、火鍋風味の「成都」など、創作手巻寿司で世界の料理を表現している。ドリンクはハイボールやワインが中心に並び、日本酒の飲み比べも可能だ。
落ち着いた空間の酒場
「Sober Sakaba 酒場」は2階にある。レンガ敷きで落ち着いた大人の雰囲気の空間に、施設内クラブの客層の飲食需要にも応える席数と豊富なメニューを用意する。
ドリンクには、北海道から沖縄まで日本のご当地の要素を盛り込みながら、馴染みのあるクラシックカクテルを発展させたシリーズを新たに作り上げた。「北海道」はチーズに雪の結晶のモチーフ、「青森」は林檎、「神戸」は和牛、「京都」は宇治抹茶と、その地ごとのゆかりある素材とスタンダードカクテルのアイデアとを融合させている。
アジアのバーシーンをより魅力的にする店舗の再スタートだ。
Sober Company
所在地:No.109 Yandang Road, Huangpu, Shanghai, China(中国 上海市 黄浦区 雁荡路109号)
営業:定休日なし
営業時間:喫茶 18:00〜1:00、居酒屋 18:00〜23:30、酒場 19:00〜2:00
(田原昌)
※営業時間は変更の可能性あり