ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、今月9日に行われたセリエA(イタリア1部)第15節ベローナ戦で出番なし。出場機会が少ない現状に対する本人の不満発言が、海外で批判の的になっている。
昨季までアイントラハト・フランクフルトでプレーしていた鎌田は、今年8月にラツィオへフリー移籍。今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場も、その後はMFルイス・アルベルトの控え要員に降格。先月25日のセリエA第13節サレルニターナ戦では、アルベルトの出場停止によりフル出場も、低調なパフォーマンスに終始。今月5日のカップ戦でスタメン出場したこともあり、ベローナ戦では90分間ベンチから戦況を見つめていた。
来年夏の退団も噂されている鎌田だが、ラツィオの専門サイト『La Lazio Siamo Noi』によると、今年11月に「正直なところ、ラツィオでこれほどプレー時間が少ないとは思っていませんでした」と発言。来年1月のアジアカップ参戦を明言した上で「ひとりのプロサッカー選手として、もっとコンスタントにプレーする必要があります」と、退団の可能性を示唆したという。
この鎌田の発言には、イタリア国内のみならず韓国メディア『スポータルコリア』も注目。「鎌田本人はインタビューで『出場時間を増やしたいが、冷血でチームに居場所はない』と語っている」と、ニュアンスを変えた上で、「マウリツィオ・サッリ監督は彼に一定のチャンスを与えているので、言い訳はできない立場だ。チャンスを与えられたときに特別なプレーを見せなければ、生き残れないだろう」と酷評。
「守備での貢献度があまりにも欠けているため、中盤のバランスを崩した主犯格としてみなされ、アルベルトのバックアップに甘んじるようになった。イタリアでの最初のシーズンは、17試合に出場して1ゴール1アシストと、ますます失敗の色が濃くなっている」と綴っている。