スコットランド1部セルティックからアビスパ福岡へ期限付き移籍中の元日本代表MF井手口陽介には、ヴィッセル神戸移籍の可能性が浮上している。その井手口の去就は、イギリス国内でも関心を集めている模様。現地メディアがセルティック復帰の可能性を占った。
井手口は2021年12月にガンバ大阪からセルティックへ完全移籍も、度重なる負傷離脱もあり出場機会を得られず。2022/23シーズンにアンジェ・ポステコグルー前監督のもとで構想から外れると、今年2月に1年レンタルにより福岡へ加入していた。
福岡加入後も負傷離脱していた井手口だが、今年6月の復帰以降はリーグ戦ほぼ全試合で先発出場。YBCルヴァンカップで優勝と、クラブ史上初タイトル獲得に大きく貢献。Jリーグ優秀選手賞を受賞するなど、日本で完全復活を遂げた。
セルティックとの契約を2026年6月まで残している井手口の去就を巡っては、福岡が完全移籍により同選手を獲得を目指している模様。ただ一方で、一部では神戸移籍の可能性も報じられている。
そんな中、セルティックの専門サイト『セルティック・ウェイ』は「忘れ去られたセルティック所属選手が争奪戦の中心に」と見出しをうち、井手口の去就を特集。「彼は3月に足首を骨折したが、すぐに回復した。Jリーグでのパフォーマンスは称賛されている」と日本での復活劇に触れた上で、「神戸は中盤で齊藤未月の代役を探している。また井手口は現在34歳である山口蛍の後継者としても見なされている」とリポート。その上で、セルティック復帰の可能性については「グラスゴーでは将来性がなさそうだ」と完全否定した。
なおセルティックは現在、DF小林友希をはじめ余剰戦力を多く抱えている。それだけにセルティックの専門サイト『セルティック・スター』は今月5日、井手口の将来について「セルティックがチーム全体の規模を縮小しようとしている今、井手口はセルティックでのチャンスを逃し、2023/24シーズン終了後にセルティックが放出する選手のひとりになるかもしれない」と綴っていた。