サムエル・グスタフソン(写真左) 写真:Getty Images

 浦和レッズは今月8日、マチェイ・スコルジャ監督の後任としてスウェーデン1部BKヘッケンFF指揮官のペル・マティアス・ヘグモ氏を招へいしたと公式発表。ヘッケン所属のスウェーデン代表MFサムエル・グスタフソン獲得の可能性も焙じられる中、ヘッケン幹部が同選手の去就に言及している。

 スウェーデンメディア『FotbollDirekt』は今月6日、グスタフソンが今年9月にヘッケンと契約延長したことに触れた上で、「ヘグモ監督の浦和行きに伴い、グスタフソンもヘグモの後を追うことになる」とリポート。独自に入手した情報として「グスタフソンとヘッケンが契約延長で合意した際、契約解除条項を盛り込んでいた」と伝えていた。

 このスウェーデン代表MFの去就報道に、ヘッケンのスポーツディレクター(SD)を務めるマルティン・エリクソン氏が反応。8日、スウェーデンメディア『fotbollskanalen』のインタビューで以下のようなコメントを残している。

 「サムエルはヘグモ監督と同じような状況にある。このクラブで良い成績を残して、関心を集めている。彼に対する関心が以前からあり、今も続いていることを我々は把握している。現時点でそれ以上のことは言えない」

 またエリクソンSDはヘグモ監督の退任について「我々は(浦和と)良い取引ができたと思っており、満足のいく報酬を得ている。そして、誰も手ぶらで帰らないような、良い形で協力関係を終わることができた」とコメント。

 「(ヘグモ監督退任は)決して予想していたことではない。2024シーズンも彼が我々のもとにいると想定していたが、最近彼に対する関心が強まっていることは知っていた。ただ、ヘグモ監督は非常にオープンな考えの持ち主であり、自分自身の考えや野心についてずっと話していた」と、元ノルウェー代表監督のメンタリティーについても語った。

 現在28歳のグスタフソンは、身長190cm近くで右利きの守備的MF。トリノをはじめイタリア国内の複数クラブでプレーした後、2021年7月にヘッケンへ復帰。2021シーズンはハムストリングの負傷により大半の試合を棒に振ったが、2022シーズンはほぼ全試合スタメン出場で1ゴール4アシスト。クラブ史上初のリーグ優勝に大きく貢献すると、2023シーズンは公式戦ほぼ全試合でキャプテンマークを巻き、2ゴール10アシストをマークしている。

 このヘッケンでの活躍ぶりが評価され、昨年11月にスウェーデン代表でデビュー。EURO(欧州選手権)など国際Aマッチ11試合でプレーするなど、さらなる飛躍が期待されている。