渡辺剛 写真:Getty Images

 ベルギー1部KAAヘント所属DF渡辺剛は、来年1月1日に行われる「TOYO TIRES CUP 2024」タイ戦の日本代表メンバー外に。ヘント指揮官が同選手の代表選外に言及したほか、現地ではAFCアジアカップ参戦が不透明との見方も広まっている。

 現在26歳の渡辺は、KVコルトレイク時代の2022/23シーズンからベルギー1部リーグ戦でのフルタイム出場を継続。ヘント加入1年目の今季も、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグやベルギー国内カップ戦も含めて、公式戦全試合でフル出場。この実績が高く評価され、先月にはFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選2試合に臨む日本代表に追加招集。およそ4年ぶりとなる代表復帰を果たすと、ミャンマー戦で後半45分間プレーしていた。

 アジアカップの前哨戦であるタイ戦の代表メンバーには、DF板倉滉(ボルシアMG)やDF谷口彰悟(アル・ラーヤンSC)らが選出。ベルギー国内でプレーする選手では、DF町田浩樹(ユニオンSG)とMF伊藤涼太郎(シント=トロイデンVV:STVV)、GK鈴木彩艶(STVV)の3名が名を連ねている。

 ベルギー紙『ヘット・ラーツテ・ニウス』によると、ヘントのハイン・ヴァンハーゼブルック監督は8日の会見で、話題が渡辺の代表選外に及ぶと「私は日本代表監督(森保監督)と接触していない。日本代表の意図も全く分からない」と、やや困惑している模様。

 ベルギーメディア『Voetbal』は指揮官の発言を受けて「(タイ戦選外は)渡辺自身にとっては痛手だが、ヘントの野心にとっては素晴らしいこと。アジアカップには参戦しないかもしれない」と伝えている。

 なお日本代表は来年1月1日開催の国際親善試合でタイ代表と対戦した後、14日のアジアカップ・グループステージ初戦でベトナム代表と対戦。2月11日開催の決勝まで勝ち進む可能性もある。そのため渡辺が代表に招集された場合、ヘントはカップ戦1試合、リーグ戦最大5試合で同選手を欠くことになる。