上田綺世 写真:Getty Images

 フェイエノールト所属FW上田綺世は、来年1月1日に行われる「TOYO TIRES CUP 2024」タイ戦の日本代表メンバーに選出も、所属先では出場機会が限定。FWサンティアゴ・ヒメネスの控えに甘んじる中、オランダ国内では両ストライカーのパフォーマンスが評価されていないようだ。

 昨季ベルギー1部リーグで22ゴールを挙げた上田は、今年8月にサークル・ブルッヘからフェイエノールトへ完全移籍。しかしヒメネスがリーグ戦で2桁得点をマークするなど、絶対的ストライカーとして活躍する中、ここまでリーグ戦でスタメン出場ゼロ。今月7日開催のフォレンダム戦でも後半途中からプレーしている。

 ただ一方で、ヒメネスも先月28日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)アトレティコ・マドリード戦をはじめ、直近数試合で精彩を欠くシーンが。フォレンダム戦で後半アディショナルタイムに決勝ゴールを叩き込んだとはいえ、以前から同選手にプレーの改善を求める声が上がっている。

 それだけにオランダ代表OBヴィム・キーフト氏の、ヒメネスと上田に対する評価は厳しい。同氏はオランダ紙『テレグラーフ』のコラムで、以下のように綴っている。

 「ヒメネスはリーグ戦15試合を終えて18ゴールを決めているが、ここ数週間精彩を欠いている。コンディションが良いとはいえないし、クーン・ディレンが持つオランダ1部リーグのシーズン最多得点記録を更新することはできないだろう」

 「それに上田はまだフェイエノールトにフィットしていない。フェイエノールトがゴールを奪って勝利することに苦しんでいるならば、アルネ・スロット監督はヒメネスをスタメンから外せない。上田がヒメネスの代わりになるわけではない」

 日本代表では前線1トップでレギュラーを掴みかけている一方、フェイエノールトでは出番が増えない上田。今月14日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)セルティック戦を控える中、新天地での試練は続く。