見切られにくい
そして最大の魅力は、魚に見切られにくいところだ。これは、早巻きしてもジャークで誘って仕掛けても、放置プレイでも同じだ。
水を切り裂くスマートボディは魚に見切る間を与えないし、全く動かさなくても流れや風を微妙に受けて、それだけで弱った小魚そのものを演出する。動かすか動かさないかはナイトゲームかデイゲームかでも違うし、場所や季節によっても違う。このあたりを間違わなければいつでも何かしら釣れる。
見切られにくいから釣れる(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)
弱点もある
しかし、もちろん弱点もある。それは、アピール力が少し弱いことだ。迫力のあるビッグベイトやブリブリと動くファットなルアーと比べるとやはり弱い。魚の活性が高く、ベイトを激しく追っている時などは負けてしまう。
次に飛距離が出ないことだ。これが最大の弱点だと筆者は感じる。重心移動でそれなりに飛ぶものもあるが、風などが吹くとやはり飛ばない。腕力で力ずくで飛ばそうとすると、最悪は体のどこかを痛めてしまう。
それでもやはり細身のルアーには魅力の方が多い。飛距離だけはキャストのフォームやポイント選びを工夫するしかないが、それも釣りの楽しさだろう。ビッグベイトが流行る現代のルアーフィッシングにおいて、逆張りともいえるスリムルアー。1度使えば、きっとその魅力を再発見できるはずだ。
飛ばしたいならキャストの練習だ(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)
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<宮坂剛志/TSURINEWSライター>