元日本代表コーチの手倉森誠氏は、かつてV・ファーレン長崎やベガルタ仙台を指揮。ガンバ大阪と提携しているタイ1部チョンブリFCを今年5月から率いていたが、わずか半年で辞任している。
ロシアW杯で日本代表のベスト16入りに貢献した手倉森氏は、2021シーズン限りで仙台指揮官を退任した後もフロントスタッフとしてクラブに留まる予定だったが、昨年1月にタイ1部BGパトゥム・ユナイテッドの監督に就任。7連勝で2021/22シーズン終了、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ベスト8と確かな手腕を発揮していたが、2022/23シーズンの開幕ダッシュに失敗。昨年10月24日にパトゥムの監督を解任された。
その後はしばらくフリーの身だったが、タイ1部ポートFCやチェンライ・ユナイテッドからの関心が報じられる中、2022/23シーズン終了後にチョンブリの監督に就任。しかし今季はリーグ戦11仕合を終えて2勝4分5敗と苦戦。直近のリーグ戦で3連敗を喫し、16クラブ中15位に低迷する中、クラブは今月7日に監督交代を公式発表している。
ただタイ国内複数メディアによると、手倉森氏は「私自身がチョンブリを去る決断を下しました」と、解任ではないことを強調。チームの成績不振について謝罪したほか、クラブに対する感謝の思いも述べたという。
なおタイでは、元鹿島アントラーズ指揮官の石井正忠氏が先月、同国代表監督に就任。手倉森氏は、鹿島の前身である住友金属工業でチームメイトだった石井氏に祝福のメッセージを送るとともに、チョンブリ所属選手のタイ代表招集を検討するように求めていたという。