横浜F・マリノスは今月7日、ケヴィン・マスカット監督が今季限りで退任すると公式発表。以前はスコットランド1部レンジャーズをはじめ、イギリス国内クラブからの関心が報じられていたが、ここに来て中国1部・上海海港が新天地候補に浮上している。
マスカット氏の去就を巡っては、今年10月にレンジャーズがマイケル・ビール監督の後任としてリストアップしたと報じられたほか、イングランド2部ミルウォールFCが同氏の招へいに動く可能性も取りざたされていた。
しかし中国メディア『フットボール・ニュース』によると、上海海港がハビエル・ペレイラ監督の後任候補のひとりとしてマスカット氏をリストアップしているとのこと。同クラブは今季の中国1部リーグで優勝。2024/25シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)出場権を獲得も、国内カップ戦でベスト16止まり。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でもプレーオフ敗退と結果を残せなかったことにより、アジアで実績を積み重ねている指導者を中心に人選を進めたという。
また同メディアは「オーストラリア人指導者のレベルはかなり高い。アンジェ・ポステコグルーはオーストラリア代表や横浜FMを率いた後、ヨーロッパに渡ってキャリアを積み、現在はプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーで指揮を執っている」と評している。
なお横浜FMの公式発表によると、マスカット氏のラストマッチは今月13日のACLグループステージ最終節・山東泰山戦であるとのこと。『フットボール・ニュース』は「この大事な時期に横浜FMの監督が退任することは、山東泰山にとっては大きなメリットである。ACL16強入りを目指す山東泰山は、引き分け以上でグループ首位通過だ」と反応している。
横浜FMは今季のJ1リーグを2位で終了。ACLE、もしくはAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)出場の可能性があるだけに、ACLEの舞台でマスカット監督率いる上海海港を迎え撃つかもしれない。