サンフレッチェ広島は今季の明治安田生命J1リーグを、AFCアジアチャンピオンズリーグ2(ACL2)出場圏の3位で終了。ミヒャエル・スキッベ監督の契約更新が確実とみられる中、セハット・ウマルコーチが日本人選手の特徴について語っている。
ウマル氏は2015年1月から10カ月間にわたり、トルコのエスキシェヒルスポルでもアシスタントコーチという立場でスキッベ監督と共闘。2021年にドイツ2部ハノーファーでMF原口元気やDF室屋成の指導に当たると、同年12月に広島のトップチームコーチに就任。来日1年目にYBCルヴァンカップ優勝を成し遂げるなど、日本でもスキッベ監督の右腕としてチームの発展に貢献している。
そんなウマル氏は今月、トルコ・アナドル通信社のインタビューに対応。同社は広島コーチの発言をもとに、日本人選手の短所について以下のように綴っている。
「ウマル氏は、アシスタントコーチ時代に経験した、技術的・戦術的な指示をチームに伝えることの難しさに触れ、この段階で日本人選手が『ミスをすることを恐れている』と分かったと述べた。広島の選手たちを指導する過程で、ウマル氏は『日本人選手が幼い頃からプレーでミスしないように求められ、プレッシャーを与えられてきたことに気づいた』と指摘している」
「彼曰く、例えば左足(の使い方や精度)が悪くて左足を鍛えるように指示すれば、その選手は自分の良いところを捨ててしまうという」
「彼は日本人選手を『物事を学ぶことに貪欲で、規律正しく、働く意欲がある』と評している。そして日本人選手を管理するのは楽しいことだと明かしたが、その一方で『彼らは主体性を持ち、決断することが難しい』と指摘している」
一方で、ウマル氏は日本人選手の長所として、試合で思うような結果が得られなかった後の振る舞いに注目。「引き分けた後でも日本人選手の士気は低い。しかし、翌日にはすべてを忘れ、また仕事に集中する。その点で、彼らはプロフェッショナルだ。瞬時にスイッチを切り替える方法を知っている。日本文化には大声で話したり、悪態をついたりすることはない」と述べたとのことだ。